2022年8月の写真

今月の写真/蝉時雨に耳を傾けていると、いつの間にか静寂に変わります。芭蕉の「閑さや岩にしみ入る蝉の声」もそんな感覚なのかと思ったりします。この句の蝉の種類について、1920年代に文学論争が起こったようです。斎藤茂吉がアブラゼミであると断定したことに異論が出て、結局ニイニイゼミに落ち着いたとのこと。実際がどうであったかということよりも、それぞれの人の原風景を想起させる文章が、名文の条件ではないかと思うのです。